血糖値のメカニズム

血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度の事で、健常な人の場合空腹時血糖値はおおよそ80〜100mg/dl程度で、高血糖と言われる方は180mg/dl以上とされます。
しかし、125mg/dl以上の状態が慢性的に続くと臓器障害の危険性も増加し、糖尿病と判断されます。

 

血糖値は、血糖値を下げるインスリンと血糖値をあげるグルカゴンの働きによってバランスがとられています。
血糖値を上げるための成分としては、グルカゴンの他にも、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンといった物質がありますが、血糖値を下げるための成分はインスリンしかありません。
元々人間や動物は血糖上昇に対する防御機能をほとんど備えておらず、血糖値が高くなった時にそれを調節するホルモンはインスリンだけで、
体の中でたった一つだけの血糖上昇調節機能であるインスリンの働きに異常をきたすと血糖値を下げる事が出来なくなり糖尿病を発症する事になりますので、注意が必要です。

 

また、お腹がすくと低血糖に陥りますね。
お腹がすいて元気が出ないと言う事や疲れた時に甘いものが食べたくなるのは糖が足りない証拠です。
人間の体は糖分によってエネルギーの源となる脂肪が作られています。
よってエネルギーの源がなくなると、元気が出なくなるのです。

 

血糖値が50mg/dlを下回ると、脳に糖分が行き渡らなくなり意識が朦朧としてきます。
精神症状や意識消失を引き起こし、最悪な場合は死に至るケースもあります。
しかし、体の中では様々な成分が血糖値を上げようと頑張ってくれるので、普通はそこまでいく前にお腹がすいて食事を取ったり、小腹がすいてお菓子を食べたり、喉が渇いてジュースを飲んだり…そのような行為で血糖値があがり、低血糖は回避されます。

 

やはり一番怖いのは高血糖で、糖分を取りすぎた場合です。
糖分を過剰に取りすぎると、血糖値が急上昇します。
その時にすい臓からインスリンが大放出。
放出されたインスリンは血液の中でブドウ糖を捉え、血管の外に排出してくれます。
血液中の糖分はインスリンの働きによって効率的に血液の外に出され、高くなった血糖値を正常に保とうとしてくれます。
この時、血糖値が高いほどすい臓への負担が大きくなります。

 

食事や糖分の摂取によって体内に取り込まれた糖分は、早いスピードで「ブドウ糖」として血液の中へと進んで行き、そして血管の外に放出されたブドウ糖は細胞へ運ばれます。
ここで熱エネルギーとして燃焼しきれなかった糖分は脂肪に変化して体内に貯蔵される仕組みになっています。

 

しかし糖尿病などインスリンの働きが悪くなる病気にかかると、このような流れがスムーズに進まず、分泌物異常をきたしたり、高血糖状態が続き様々な臓器にダメージを与えてしまいます。
それらを防止するために体の外から注射する形で体内にインスリンを取り込まないと生きて生けなくなるのです。

 

糖尿病は現代日本の医学では完治することがない不治の病だと言われています。
だから手遅れになる前に、防ぐ事がとても重要なのです。